【日本財団助成事業】防災お泊まり会を実施しました

2026年2月28日(土)〜3月1日(日)、「Kukuru防災お泊まり会」を実施しました。この企画は、災害が起こり停電・断水が起こったと想定して1泊2日を過ごす、いわゆる「防災キャンプ」です。実際にKukuru+で避難を受け入れることになった場合、どのような対応が必要かを知るという、Kukuruスタッフの研修として実施したものです。Kukuru利用者の医療的ケア児ご家族2組に「モデル」として参加していただき、Kukuru+の1階でお泊まりしていただきました。もちろん、スタッフも一緒にお泊まりしました。また、見学参加との位置付けで、30名近くの方がこの防災お泊まり会の様子を見に来られました。ご近所にお住まいの方、行政の方、企業の方、議員の方など、多彩な方々が集まり、プログラムに参加してくださいました。

防災お泊まり会の様子

「Kukuru+1階は、電気が使えない・断水している」というシチュエーションにして、モデルの医療的ケア児ご家族や見学参加者をお迎えしました。工事用の投光機のあかりの中で、いくつかのプログラムを行いました。


「非常用トイレを使ってみよう」では、「買い置きしているけど使ったことがなく、ここで試せて良かった」との声をいただきました。お泊まり組は、実際に一晩、非常用トイレを使って過ごしたところ、抵抗感がなくなりました。

「避難グッズお披露目会」は、今回の企画のアドバイザー、(一社)災害プラットフォームおきなわ 事務局長の宮平未来さんの提案。モデル参加の家族はもちろん、見学参加の方たちもご自身の「非常持ち出し袋」を持参して、お披露目してくださいました。それぞれ工夫のある持ち出し袋でとても楽しく、参考になりました。
しかし、モデル家族の荷物の紹介では、見学参加の皆さんがとても驚いていました。モデル家族が医療的ケアに使う機器やカニューレなどの材料、栄養剤や薬などを、カバンから次々と取り出すたびに、見学参加の人たちが前のめりになっていました。

お披露目会の後は、みんなで防災食を食べました。最近の備蓄食は随分と味も良くなっていて、食べたくないと言っていたスタッフが一口食べて驚いていました。実は、注文していた備蓄食が沖縄に届かないかも、というトラブルが発生していたのですが、ギリギリで間に合いました。皆さんが談笑しながら召し上がっておらるのを見て、とてもホッとしたのでした。
栄養士さんにも参加してもらい、備蓄食をミキサーにかけることもしてみました。「水道が使えないと、ミキサーが洗えない」ということに気づき、みんなで大慌て。今回はここだけ断水のルールを破って、しっかり水道で洗いましたが、これも今後対応を考えるべきポイントでした。

そして、夜のお泊まり。昼間は暖かいを通り越して暑いくらいの沖縄ですが、広い空間で夜を過ごすとさすがに肌寒さを感じました。マットを敷いていても一晩寝ると体が軋み「一晩なら大丈夫だけど、もし長期化したら安眠確保はとても大事」と気づきました。

朝食は昨夜とはまた違う種類の備蓄食を食べました。 食後に、みんなでラジオ体操をしました。

非常用担架「ベルカ」を使ったリレーは、とっても盛り上がりました。まずは使い方から練習し、2組に分かれてリレー競走をしました。使い方に慣れてきたところで、実際に医療的ケア児のお子さんを乗せて練習するご家族も。

最後に、一晩を通して使用していた蓄電池の残量チェック。モデル家族が到着した時に、蓄電池を貸し出しており、お泊まり会の間は呼吸器などの医療機器は蓄電池から電気を取るようにしてもらっていました。避難せざるを得ない状況になった時、具体的にどのくらいの電力が必要なのかが確認できました。
また、1泊2日を通じて感じたことをみんなで話し合い、解散となりました。

この防災お泊まり会を通じて、たくさんの学びと気づきがありました。また、たくさんの見学参加の方に来ていただき、医療的ケア児とその家族の現状に触れていただく機会にもなり、とても意義ある会となりました。
参加してくださったモデル家族の2家族の皆様、見学参加してくださった皆様、ありがとうございました。
そして、このお泊まり会と事前のスタッフ勉強会をアドバイザーとして支えてくださった、(一社)災害プラットフォームおきなわ様に感謝申し上げます。

日本財団助成について

この防災お泊まり会は、日本財団様の災害対策支援助成の支援をいただき、実施することができました。このお泊まり会のほかに、職員の勉強会にもご支援をいただいております。

また同助成により、災害時の備蓄品として、蓄電池、在宅医療機器をはじめ、毛布、ヘルメット、ランタン、マットなどの備蓄品を購入することができました。

日本財団様からのご支援に、心から感謝申し上げます。